第5話:試験科目にはどんなものがある?


依田「これまでの説明で、社労士試験がどのような試験かおおよそは理解できたじゃろ。」
志郎「はい老師!!」
依田「それではいよいよ試験の中身ついて教えよう。」
依田「まず試験の内容じゃが、社労士試験の試験科目は8科目あり、完全マークシート形式で行われることになっておる。」
志郎「老師、その8科目とは?」
依田「うむ、心して聞くがよい。」
依田「その8科目とは次の通りじゃ」

  • 労働基準法および 労働安全衛生法
  • 労働者災害補償保険法 (労災保険法)
  • 雇用保険法
  • 労働保険の保険料の 徴収等の法律(徴収法)
  • 健康保険法
  • 厚生年金保険法
  • 国民年金法
  • 労働および 社会保険の一般常識

志郎「・・?、老師、9科目あるように思えるのですが・・・?」
依田「うむ、内容としては8つの法律に常識問題を加えて確かに9つあるが、労働基準法と 働安全衛生法は2つで1つの扱いじゃから、8科目でいいんじゃよ。」
志郎「あと老師、完全マークシートということは勘でマークして合格してしまうということもあるのでは?」
依田「よほど強運の持ち主でもない限りそんなことは確率的にあり得んよ」
依田「とはいえ、お主の指摘もある意味当然じゃ。社労士試験は直感力や『運』、そして『駆け引き』の要素が求められる部分もあるのじゃ。」
志郎「老師、なぜ、そのような試験にしているのですか?」
依田「簡単じゃよ、受験する者たちの実力は大体似たようなレベルじゃから、そうでもしない限り合格者を絞れんのじゃ」
志郎「結局、最後にものを言うのは運ですか?」
老師「実力を備えて上での運じゃがの。じゃが世の中、案外そんなものじゃよ・・・」

解説

社労士試験の試験科目は8科目で、完全マークシート方式で行われます。
また、試験は午前の五肢択一式と午後の選択式で構成されています。

五肢択一式

午前中に行われる試験で、210分の制限時間で五肢択一式10問が7つ(合計70問)提出されます。
法令と実務、そして一般素養知識に対する確固たる知識力と読解力とを問う試験となっており、原則として各科目につき4問以上正解しなければならないとされています。
もしこれに達しなかった場合は、足切としてその時点で不合格となります。

選択式

80分の制限時間内に設問が8題(1設問につき5問=合計40か所の穴埋めという形式です)提出されます。
原則、各設問のうち3問以上正解し、かつ総得点が28点以上でなければならなず、5問中3問以上得点できない場合は足切りとなり不合格となります。
受験者の実力が求められる一方で、読解力等の国語力、直感力、そして何よりも「運」と「駆け引き」の要素が非常に大きく関わってくるのが特徴です。

社労士の科目

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