第3話:社労士になる道は遠く険しい


??「フフフ、依田よ。先ほどから聞いていれば、ずいぶん都合の良い情報ばかり与えているようだな。」
依田「き、貴様は!?」
志郎「あの~老師、あの黒いコスプレ衣装の人物とお知り合いなのですか?」
依田「うむ、奴の名は米田。かつての我が弟子であり、ニートの暗黒面に堕ちた男じゃ。」
米田「フフフ、それは違うぞ、依田よ。私は受験勉強の果てに『働いたら負け』の境地に達したのだ。」
依田「愚かな・・・」
米田「さて、志郎とか言ったな。まずはお前に言っておこう。」
米田「社労士になるのは大変だぞ!!」
志郎「う、嘘だ!?老師は一言もそんなことを・・・」
米田「嘘ではない。社労士になるには次の3つの難関を突破しなくてはならない。」

  1. 社労士試験
  2. 名簿の登録
  3. 社会保険労務士会への入会

志郎「そ、そんな・・・・」
米田「私がお前の未来なのだ」
志郎「NO~!!」

解説

社労士になるには、原則として年1回実施されている「試験に合格」した後で、「全国社会保険労務士会連合会の名簿に登録」し、各都道府県の「社労士会に入会する」ことが必要です。
仮に試験に合格しても、名簿に未登録あるいは、社労士会に入会していない場合は、それは社労士試験の合格者に過ぎません。
社労士として報酬をもらって働くことはできないので注意が必要です。

社労士試験

社労士になるには、まずは年1回行われているまず試験に合格することが必要です。
ただし、例外的に弁護士の資格を持つ場合や、それまでの実務経験から、試験科目が免除されるケースもあります。

名簿の登録

社労士試験に合格、あるいは試験の免除後は「全国社会保険労務士会連合会」の名簿に登録することになります。
個の登録は、実務経験が2年以上あるか、あるいは、全国社会保険労務士会連合会が実施している講習を受講することで行うことができます。

社会保険労務士会への入会

名簿の登録と同時に、各都道府県の社会保険労務士会への入会手続を済ませると、正式に社会保険労務士を名乗ることができます。
入会手続きは所定の書類と会費を、住所地の社会保険労務士会に提出して行います。