第3の難関!!!社会保険労務士会への入会


依田「正式な社労士なるには全国社会保険労務士会連合会の名簿に登録のほか、各都道府県の社会保険労務士会への入会も要件なんじゃが、これは登録ができれば自動的に入会もできるので問題なかろう。」
米田「フフフ、やはり耄碌しているなわが師よ。」
米田「確かに社会保険労務士会への入会は登録ができれば特に問題なくできる。だが、この入会こそが社労士業を断念せばならない最大の理由でもあるのだ。」
志郎「どういうことだ、米田!?」
依田「耳を貸すでない、我が弟子よ!!」
米田「簡単だ、若き受験生よ。入会の為にはかなりの金額が要求される。社労士になるだけでも8万近く、もし開業を考えているならば15万近く請求されることになる。」
志郎「・・・そんなにか?」
米田「しかも、1度入会すれば年会費として5万~10万円近くが毎年請求されることになる。実際、この負担に耐えかねて廃業する社労士も少なくないのだ。」
志郎「・・・・・・」
米田「いかに貴様の挑戦が無謀なことか理解したか、若き受験生よ。さあ、無駄なことはやめて共にニートの暗黒面を満喫しようではないか。」
志郎「・・・嫌だ・・・」
米田「なんだと!?」
志郎「僕はもう『働かずに食べる飯は美味しいかい?』な目で親に見られたくない。僕は社労士資格を取得して立派な社労士になると決めたんだ!!」
依田「よくぞ言った、我が弟子よ!!」
依田「確かに社労士になるための費用は決して安くない。じゃが、社労士は、合格後に(他の資格と比べても)お金を稼げるチャンスがじゅうぶんにある資格じゃ。」
依田「たとえ社労士になるための費用がかさんでも、きちんと働けばそれを取り返せる望みが高いから恐れるに足らずじゃ!!」
志郎「米田、僕は君とは違う!!僕はきっと最後までやり遂げて見せる!!」
米田「良かろう、そこまで言うならばまずは社労士試験を突破して、お前の言葉を証明してみろ!!」
志郎「ああ、見ていろ!!目指すは一発合格だ!!」
依田「資格と共にあらんことを・・・」

解説

正式に社労士を名乗るには、名簿への登録の他に各都道府県の社会保険労務士会への入会が必要です。
基本的に名簿に登録できる要件と入会の要件は同じであるため、名簿の登録と同時に、入会手続を済ませるのが普通です。
なお、入会手続きは、所定の書類と費用を、住所地の社会保険労務士会に提出することで行います。

入会に必要な書類と会費

各都道府県の社会保険労務士会に入会するためには次の書類と費用を提出する必要があります

入会に必要な書類

入会届+写真

入会に必要な費用(東京の場合)

  • 勤務会員(企業に勤務する場合):入会金30,000円+年会費42,000円
  • 開業会員(独立、開業する場合):入会金50,000円+年会費96,000円

入会金は入会時に1度支払えばいいのですが、年会費は「社労士」である限り毎年請求されます。
なお、この金額は東京都のケースで、他の道府県では、金額が異なることもあります。

結構お高い社労士になるための費用

社労士になるためにかかる費用は決して安くはありません。
まず、社労士試験対策として専門校に通えばその分の学費がかかりす。
また、無事に社労士試験に合格したとしても名簿への登録費用や社労士会への入会費などでお金がかかります。
通常、試験合格後、社労士(独立・開業のケース)になるためには20万円近く必要になるとされています。
しかし、心配は無用です。
社労士は、他の資格と比べてもお金を稼げるチャンスがじゅうぶんにある資格です。
社労士になるまでに相当な額が必要であり、またなった後でも社労士会の年会費が要求されるとしても、それを埋め合わせることは十分可能なのです。
無論、埋め合わせができずに廃業してしまう社労士の方もおられますが、成功する人もいれば失敗する人もいるのはどこの世界も一緒です。
失敗を恐れずに頑張って、社労士として大成しましょう!!