依田「よいか、志郎よ。これより社労士になる修業を始めるぞ。」
志郎「はい、老師・・・ところで修行に入る前に質問なのですが・・・」
依田「うん・・・？何だ、志郎よ・・・」
志郎「そもそも、『社労士』とは何ですか？」
依田「うむ、良い質問じゃ、そもそも社労士とは「社会保険労務士（しゃかいほけんろうむし）」の略称で、労働関連法令や社会保障法令に基づく書類等の作成代行等を行い、また企業を経営して行く上での労務管理や社会保険に関する相談・指導を行う事を仕事とする者たちのことじゃ。」
志郎「・・・老師、何を言っているかよくわかりません、もう少し簡単にお願いします。」
依田「つまりな、ものすご～く簡単に言うと「社会保険と労働保険を専門にしている代書屋さん」のことじゃよ。」
志郎「・・・どうしてそんな簡単な職業があんな複雑な説明になるのですか？」
依田「たわけ！！実際の社労士はそんな単純なものじゃないわ！！以下の「解説」を読んでもっとしっかり理解しろ！！」
志郎「はっ、はい！！」

解説

社労士は、正確には「社会保険労務士」と言い、人事労務や、社会保険などの専門家です。
法令に定めのある書類の作成や、手続きの代行業務などを独占業務としており、また、労務管理のコンサルタントとして会社の総務人事を助け、労務管理に関するトラブルの芽を摘みます。

社労士の魅力とは？

社労士の魅力は、企業経営における「人」の部分に関わる仕事であることです。
企業経営を円滑に行うためには、「人（会社で働く人）・モノ（動産）・金（資産）・情報」の４つの要素が不可欠ですが、社労士はこのうち「人」の部分に直接関与する労務管理のエキスパートであり、特に近年では最厳しい不況による労働問題の深刻化や、医療・年金制度が不安視されている中で、正しい知識を提供できるアドバイザーとして社会的ニーズが増加しています。

税理士とはどこが違う？

社労士と税理士は共に「書類の作成や手続きの代行」が主な業務となりますが、取り扱う内容は両者で違いがあります。
具体的には、社労士の仕事は「事業主が社会保険事務所や公共職業安定所に提出する書類の作成や手続きの代行」であるのに対し、、税理士の業務は「法人や個人が税務署に提出する書類の作成や手続きの代行」となります。
すなわち、保険関係が社労士の仕事で、税関係が税理士の仕事になるのです。