労働基準法および 労働安全衛生法をマスターしよう


依田「志郎よ、まずは労働基準法および 労働安全衛生法をマスターするのじゃ」
志郎「はい老師!!」
依田「これらの法案を簡単に説明すれば、労働基準法は全ての労働法の基本になる法律じゃ。」
依田「その為、労働法の憲法とも呼ばれとるが、実際、社労士試験でも一緒に出される労働安全衛生法よりも多めの比重で出されておる。」
志郎「半分じゃないのですか?」
依田「うむ、労働基準法と労働安全衛生法の比率は択一で7:3、選択で3:2となっておる」
依田「さて、その労働安全衛生法じゃが、元々は労働基準法の一部であったものが分離して独立した法律になったものじゃ。」
依田「元々は一つじゃったのだから、労働基準法と一緒に出題されるのもある意味当然というところじゃな。」

解説

労働基準法は「労働法の憲法」と呼ばれている法律で、全ての労働法の基本となっています。
労働者保護の立場から、労働条件の最低条件が定められています。
労働安全衛生法は「安衛法」とも略されおり、労働災害を予防するための、最低条件を定めた法律です。
元々は、労働基準法の一部でしたが、分離しその内容を充実させて、1つの独立した法律になりました。

社労試験における出題とポイント

択一式では労働基準法が7問、安衛法が3問出題されます。
また、選択問題では労働基準法が3問、安衛法が2問出題されま。

労働基準法のポイント

労働時間、休暇、賃金、労働契約、解雇などが主な出題範囲で、法律の条文だけでなく、告示、通達、判例などからも幅広く出題されます。
また、例外事項からの出題も多く、得点するのが難しい科目といえます。

安衛法のポイント

択一問題では特に安全衛生管理体制の内容を、よく理解しておくことが大切です。管理体制に関する具体的な数字や、管理者の専任基準とその役割などの、詳細も出題されます。また、普段あまりなじみのない機械、危険有害物質の名称や規制についての知識も求められます。
一方、選択問題では、社会保険労務士試験の中で一番出題数が少なく、基本を押さえておけば得点できるといわれています。